現地時間6日、UEFAネーションズリーグ（UNL）の初戦が各地で行われ、リーグAのグループ2ではフランス代表とイタリア代表がパルク・デ・プランスで対戦した。

今夏行われたEURO2024では、連覇を狙いながらも期待外れの結果に終わったイタリア。W杯までの続投が明言されたスパレッティ監督にとっては汚名返上の好機といえるが、強烈な個の力を持つフランスが早々に牙を剥く。

開始わずか14秒、左サイドでバックパスを受けたディ・ロレンツォからボールを奪ったバルコラがエリア内に侵入してそのままネットを揺らし、あっという間にフランスが先制する。

早くもビハインドを背負う形となったイタリアだが、6分に左サイドからカットインしたペッレグリーニが右足でクロスを入れると、ファーサイドのカンビアーゾが頭で折り返し、ゴール前フリーのフラッテージがヘディング。しかし、これはクロスバーを叩き、こぼれ球をレテギが頭で押し込むもゴール上へと外れる。

フランスは電光石火のゴールを決めたバルコラ、エンバペ、そしてこの日が代表デビューとなるオリーセの前線3人が高い個人技でイタリアゴールへと迫るものの、イタリアの守備が徐々にタイトになる中でチャンスの数が減っていく。

すると迎えた30分、右サイドからの大きなサイドチェンジを受けたディマルコがダイレクトで落とすと、ペナルティーエリア手前左のトナーリが右足アウトサイドを使って浮き球をリターン。エリア内左でボールの落下地点に入ったディマルコが左足ボレーで捉えると、強烈なシュートがゴール右へと突き刺さり、イタリアが同点に追いついた。

1-1のまま迎えた後半、イタリアはペッレグリーニに代えてラスパドゥーリを投入。すると51分、中盤でフォファナのパスをフラッテージがインターセプトすると、ラスパドゥーリから右のレテギに展開。ダイレクトで折り返したボールに滑り込んだフラッテージが合わせ、見事なショートカウンターからイタリアが逆転に成功する。

逆転を許したフランスは58分、オリーセとフォファナを下げてデンベレとコネを投入。イタリアも足を痛めたフラッテージに代えてウドジェを投入する。

追いつきたいフランスが攻勢に出る中、74分に左サイドで大きなサイドチェンジを受けたウドジェがカットインして中央にパスを通すと、2列目から飛び出したラスパドゥーリが受けてゴール右へと流し込み、イタリアが3-1とリードを広げた。

2点を追いかける格好となったフランスはグリーズマン、カンテ、クラウスを下げてテュラム、ザイール＝エメリ、クンデを投入。一方のイタリアはディマルコとレテギを下げてブレシャニーニとキーンを投入し逃げ切りを図る。

人数をかけて攻めるフランスに対し、イタリアも集中した守備と守護神ドンナルンマの好守でしのぐ。エンバペも狭いエリアの突破を図るが、最後まで得意の形に持ち込むことは叶わず。開始早々に失点したイタリアだったが、交代策も奏功し敵地で見事な逆転勝ちを収めた。

勝利したイタリアは次戦、イスラエル代表と対戦。敗れたフランスはベルギー代表と対戦する。

■試合結果
フランス 1-3 イタリア

■得点者
フランス：バルコラ（1分）
イタリア：ディマルコ（30分）、フラッテージ（51分）、ラスパドゥーリ（74分）
https://news.yahoo.co.jp/articles/82a938d170035d204394cc16b37a7f24f7943ee3