日本サッカー史に残る快挙だ。現役最年長、90歳のサッカージャーナリスト、賀川(かがわ)浩さんが長年の功績をたたえられ、
FIFA(国際サッカー連盟)会長賞を日本人で初めて受賞した。

FIFA会長賞はサッカー界に大きな貢献をした人を表彰するもの。過去にはペレも受賞している。
そこに賀川さんが名前を連ねるのは、日本サッカーにとっても、日本メディアにとっても誇らしいこと。
授賞式での彼のスピーチを、メッシやクリスティアーノ・ロナウドがニコニコしながら聞いていたのは本当に印象的だった。
個人的にも、サッカー不遇の時代から頑張り続けてきた彼がこうやって評価されるのは、自分のこと以上にうれしいよ。

何を隠そう、賀川さんがいなかったら、僕は今こうして日本にいなかったかもしれないからね。

それは1977年、所属チームの解散とともに現役引退を決意し、これからどうしよう、ブラジルに帰ろうかなと考えていたときのこと。
ちょうど日本全国を巡回する大規模なサッカー普及プロジェクト(「さわやかサッカー教室」)が進んでいて、
賀川さんが日本サッカー協会に「セルジオ君にコーチをやらせたほうがいい」と強く推薦してくれたんだ。

実際にサッカー教室が始まってからも、よく取材に来てくれた。時には「セルジオは子供に人気があるなぁ。
きっと日本語のレベルが小学生にちょうどいいんだな」と言われたこともあったけど(苦笑)、僕にとっては日本での新しい道を開いてくれた、まさに恩人だ。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150129-00042577-playboyz-socc
週プレNEWS 1月29日(木)11時0分配信

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