1: Egg ★@\(^o^)/ 2015/11/25(水) 10:16:15.36 ID:CAP_USER*.net

okubo2

 
 今季のJ1リーグ最終戦は、川崎対仙台を取材した。以前から「最後はこれ」と決めていたカードで、なぜならば、まず仙台は僕の古巣だから常に気にしているクラブだとして、そしてなによりも、“歴史的瞬間”をこの目で見届けたかったから。

希望は叶えられたよ。前半の内容は……退屈とまでは言わないけれど、面白みに欠けていた。待望の瞬間は80分。川崎の大久保がゴールネットを揺らした。ホームチームはこの1点を守り切って勝利。そして、大久保の史上初となる3年連続得点王が決まった。

 たとえ、この試合で大久保がノーゴールだったとしても、結果的には得点王を獲れたわけだけど(編集部・注/第2ステージ16節時点の得点ランクは、1位:大久保(22得点)、2位:宇佐美(19得点)、3位:ドウグラス(18得点)。

最終節で宇佐美は無得点、ドウグラスはハットトリック達成も21得点止まり)、この男はそんな無粋なことはしない。最後にしっかりと結果を残し、自らの偉業に華を添えるあたり、その勝負強さはさすがとしか言いようがない。

 ゴールも見事だった。バイタルエリアでエウシーニョからのパスを受けると、わずかなスペースのなかで素早くターン。トラップからシュートまでの流れに無駄がなく、そして右足で正確な一撃を突き刺す。仙台守備陣からすれば、相手を褒めるしかない失点だったのではないだろうか。

 3年連続で得点王になるのは、普通に考えてもすごいこと。コンスタントにゴールを量産する大久保はまさに完璧なストライカー。そう考えるのには、いくつかの理由がある。

川崎での活躍を代表でも見せられる保証はない。

大久保という点取り屋は、どの位置からでも、どの角度からでも、ヘディングでも右足でも左足でもゴールを狙えるし、誰よりも貪欲に狙っている。DFとの駆け引きはもちろん、エリア内のポジショニングにもセンスがあり、“点が取れる場所”に入っていける。

 シュート技術もずば抜けて高い。仙台戦のゴールでも分かるように、“ここしかない”コースに確実に蹴れる。

 それに加えて、自らボールを引き出して、そこからパスも出せるし、ドリブルで持ち運ぶこともできる。まさに万能型。キープもできるし、中盤が苦しい時には降りてきて、局面の打開に貢献する。

 その非凡な得点力に彼の価値がフォーカスされがちだけど、大久保はチャンスメーカーにもなれるし、組み立て役もこなしてみせる。そのうえで、これだけ多くのゴールを決めているのだから、唯一無二のパーフェクトFWと言っても過言ではない。

 日本を代表する選手であるのは間違いない。ただ、だからといって日本代表に呼ぶべきかとなれば、それはまた別の話だ。川崎で見せるハイパフォーマンスを今のハリルジャパンでも同じように披露できる保証はないし、またそれをイメージしにくい部分もある。

 すでに述べたとおり、大久保の非凡な能力に一切の疑いはないけど、川崎では、チームメイトの憲剛と大島に相手が気を取られて、大久保がフリーになる場面も少なくない。

だからこそゴールの可能性も高まるわけで、そうしたシチュエーションが国際レベルでもあるかと考えれば、少なくともJリーグに比べればよりシビアな状況下でのプレーを余儀なくされるだろう。

 なによりも、川崎で確立されている盤石のコンビネーションのなかでこそ、大久保が輝きを放てる側面もあるはず。代表には、代表のスタイルがある。もちろん、そこにハマるかもしれないし、テストされてしかるべき選手だとは思う。

3年連続得点王が「日本代表に選ばれないのはおかしい」という意見も分からなくはない。それでも、どこか腑に落ちないというか、違和感を覚えてしまうのが正直なところでもある。

全文
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151125-00010004-sdigestw-socc

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