イングランドのプレミアリーグで、チェルシーが優勝に大きく近づいた。
第34節で難敵エヴァートンとの激戦を3対0で制したチェルシーは、続く第35節でも降格圏に低迷するミドルスブラに3対0で快勝。
残り3試合で1勝すれば優勝が決まる。
アントニオ・コンテ監督の下で安定した戦いを見せていたチェルシーだが、シーズン終盤に差し掛かって失点が増えるなど、
一時はトッテナムの追走を受ける形となったが、この2試合は無失点で切り抜けた。エヴァートン戦は、かなり危ない場面も作られ、
まだシーズン中盤の頃のような「安定感」は感じられなかったが、チーム力としては明らかにチェルシーが上だった。
攻撃面では、エデン・アザールが相手の厳しいマークを受けていた中でも、そのキレの良さで大きな貢献をしていた。
いずれにしても、シーズンを通して考えれば、チェルシーの優勝は順当な結果と言ってよいだろう。
たしかにヨーロッパのカップ戦という負担がなかった分、チェルシーにとって有利な状況にあったとも言えるが、それでも新監督就任の
最初のシーズンで危なげない優勝を遂げたことは称賛すべきだろう。
しかも、アントニオ・コンテ監督はイタリア代表を率いてEUROに出場。同大会が終わってからチェルシーに合流するという
慌ただしい日程の中で、すぐにチームを掌握した。
ユベントスを率いてイタリア・セリエAで3連覇を達成し、その後、イタリア代表では、まるでクラブ・チームのような結束力のある
代表を築き上げ、そしてプレミアリーグに舞台を移して最初のシーズンで優勝。疑いなく、ヨーロッパを代表する指揮官の一人と言っていい。
さて、これでプレミアリーグでは2年連続でイタリア人監督が覇権を握ったことになる。
2015-16シーズンに奇跡を成し遂げたのがレスターのクラウディオ・ラニエリ監督、そして今シーズンがコンテ監督である
(「奇跡」の重みのせいか、ラニエリは今シーズン途中で退任してしまったが…)。
さらに、その他の国に目を転じても、ドイツのブンデスリーガで早々と優勝を決めたバイエルン・ミュンヘンを率いるのも
同じイタリア人のカルロ・アンチェロッティ監督だし、セリエAで優勝を目前にし、またチャンピオンズリーグでも決勝進出を
決めたユベントスを率いるマッシミリアーノ・アレッグリ監督ももちろんイタリア人だ。
そして、ロシア・リーグで首位を独走しているスパルタク・モスクワを率いるのも、イタリア代表でコンテ監督のアシスタントを
していたマッシモ・カラーラ監督である。
イタリア・サッカーはかつての栄光の時代は遠い昔のこととなり、今ではユベントス以外にヨーロッパの舞台で戦えるチームも
なくなってしまった。だが、指揮官においては今やイタリア人監督の時代を迎えているようだ。
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2017051020145002.html
第34節で難敵エヴァートンとの激戦を3対0で制したチェルシーは、続く第35節でも降格圏に低迷するミドルスブラに3対0で快勝。
残り3試合で1勝すれば優勝が決まる。
アントニオ・コンテ監督の下で安定した戦いを見せていたチェルシーだが、シーズン終盤に差し掛かって失点が増えるなど、
一時はトッテナムの追走を受ける形となったが、この2試合は無失点で切り抜けた。エヴァートン戦は、かなり危ない場面も作られ、
まだシーズン中盤の頃のような「安定感」は感じられなかったが、チーム力としては明らかにチェルシーが上だった。
攻撃面では、エデン・アザールが相手の厳しいマークを受けていた中でも、そのキレの良さで大きな貢献をしていた。
いずれにしても、シーズンを通して考えれば、チェルシーの優勝は順当な結果と言ってよいだろう。
たしかにヨーロッパのカップ戦という負担がなかった分、チェルシーにとって有利な状況にあったとも言えるが、それでも新監督就任の
最初のシーズンで危なげない優勝を遂げたことは称賛すべきだろう。
しかも、アントニオ・コンテ監督はイタリア代表を率いてEUROに出場。同大会が終わってからチェルシーに合流するという
慌ただしい日程の中で、すぐにチームを掌握した。
ユベントスを率いてイタリア・セリエAで3連覇を達成し、その後、イタリア代表では、まるでクラブ・チームのような結束力のある
代表を築き上げ、そしてプレミアリーグに舞台を移して最初のシーズンで優勝。疑いなく、ヨーロッパを代表する指揮官の一人と言っていい。
さて、これでプレミアリーグでは2年連続でイタリア人監督が覇権を握ったことになる。
2015-16シーズンに奇跡を成し遂げたのがレスターのクラウディオ・ラニエリ監督、そして今シーズンがコンテ監督である
(「奇跡」の重みのせいか、ラニエリは今シーズン途中で退任してしまったが…)。
さらに、その他の国に目を転じても、ドイツのブンデスリーガで早々と優勝を決めたバイエルン・ミュンヘンを率いるのも
同じイタリア人のカルロ・アンチェロッティ監督だし、セリエAで優勝を目前にし、またチャンピオンズリーグでも決勝進出を
決めたユベントスを率いるマッシミリアーノ・アレッグリ監督ももちろんイタリア人だ。
そして、ロシア・リーグで首位を独走しているスパルタク・モスクワを率いるのも、イタリア代表でコンテ監督のアシスタントを
していたマッシモ・カラーラ監督である。
イタリア・サッカーはかつての栄光の時代は遠い昔のこととなり、今ではユベントス以外にヨーロッパの舞台で戦えるチームも
なくなってしまった。だが、指揮官においては今やイタリア人監督の時代を迎えているようだ。
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2017051020145002.html
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