1: Egg ★@2016/07/07(木) 14:58:33.68 ID:CAP_USER9
■ブッフォンのセーブ率は91.7%。

まだ大会が終わったわけではないというのに、イタリアのスポーツ各紙はこの話題を一斉に伝えている。
「最優秀」の根拠としているのは、“セーブ率”の高さだ。

スポーツデータ提供企業「Opta」によると、ブッフォンはEURO2016の出場4試合で11セーブを繰り出し、
その一方で失点は1に抑え、セーブ率は91.7%(12分の11本)の高さとなった。

対するノイアーは、出場5試合で8セーブ、1失点という数字を残し、
セーブ率は88.9%(9分の8本)と僅差ながらブッフォンを下回っているという。

念のため、大会公式記録を確認してみると、ノイアーのセーブはウクライナ戦が3本、ポーランド戦が0本、北アイルランド戦が1本、
決勝トーナメント1回戦のスロバキア戦が2本、準々決勝のイタリア戦が2本で、たしかに計8本。

ブッフォンのセーブはベルギー戦が2本、スウェーデン戦が0本、決勝トーナメント1回戦のスペイン戦が5本、
準々決勝のドイツ戦が3本で計10本となっている。「Opta」の11本より1本少ないのは、セーブとしてカウントしていいか、微妙な1本があったからだろう。
たとえセーブの本数が10本だとしても、セーブ率は11分の10本で90.9%となり、いずれにしてもノイアーを上回る。

ただし、ノイアーが今大会で喫している唯一の失点は、PKによるものだ。
それとは別に、上記のセーブ数(ブッフォンの10~11本、ノイアーの8本)は、ドイツとイタリアの直接対決となった準々決勝のPK戦でのセーブは含んでいない。

そのPK戦では、ブッフォンが1本(2人目のトーマス・ミュラー)、ノイアーが2本(5人目のレオナルド・ボヌッチと9人目のマッテオ・ダルミアン)を阻止している。

こうした補足情報を加味すると、イタリア各紙の「ブッフォンが最優秀」という主張には議論の余地がありそうだ。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が「いまのところ」と付け加えている通り、ベスト4に勝ち残っているドイツ代表のノイアーには逆転のチャンスもある。

■両雄に匹敵する数字を残しているのは…。

むしろ、見方をガラリと変えるべきかもしれない。
世界の最高峰に長年君臨し、38歳となった今も高みにとどまるブッフォンは、今大会でも鉄壁だった。そのブッフォンが「ベスト」と認めたノイアーも、ここまでは鉄壁だ。

実際、この両雄に匹敵する数字をEURO2016で残しているのは、19セーブ、2失点(大会公式記録。以下同)で
セーブ率90%を記録したポーランド代表の
ウカシュ・ファビアンスキくらいのものなのだ。

上位3人を除くと、13セーブ、2失点でセーブ率86.7%のスイス代表ヤン・ゾマー、
17セーブ、3失点でセーブ率85.0%の北アイルランド代表マイケル・マッガバンが続いている。

ベルギー代表のティボー・クルトワは20セーブ、5失点でセーブ率80.0%、スペイン代表のダビド・デ・ヘアは10セーブ、4失点でセーブ率71.4%、
チェコ代表のペトル・チェフは8セーブ、5失点でセーブ率61.5%、フランス代表のユーゴ・ロリスは5セーブ、4失点でセーブ率は55.6%にとどまっている。

なお、躍進を遂げた以下2か国の守護神はそれぞれ最後の試合の5失点と4失点が響き、アイスランドのハンネス・ハルドールソンが27セーブ(ここまでの大会最多)、
9失点でセーブ率75.0%、ハンガリーの40歳ガボル・キラーイは17セーブ、8失点でセーブ率68.0%という数字を残している。

ワールドサッカーダイジェスト 2016年07月07日
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=17295

写真

準々決勝までの4試合で91.7%のセーブ率を記録したブッフォン。ノイアーとどちらが最優秀に相応しいかはさておき、残したインパクトは絶大だ
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ブッフォン、ノイアーに次ぐセーブ率(90%)を記録したのがファビアンスキ。ポーランドのベスト8進出に大きく貢献した
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