観客席は選手と間近／施設内外を多機能に　広島サッカー場の基本計画素案

ピッチと観客席が近いサッカースタジアムとして例示したロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアム（広島市提供）

　広島市中心部の中央公園自由・芝生広場（中区）へのサッカースタジアム建設を巡り、市と広島県、広島商工会議所は30日、中区で3者のトップ会議を開き、基本計画の素案をまとめた。
選手との距離が近い観客席を設け、周辺の広場を含めてにぎわい施設を一体的に整備するとしている。概算の総事業費は230億～270億円に膨らんだ。

　スタジアムの収容人数は3万人規模。素案は、観客席は全面を屋根で覆い、臨場感を感じられるようピッチの近くに置く。
ラグビーなど他のスポーツやイベントでの活用も想定する。

スタジアムは広場西寄りに配置。広場の東側と南側にはペデストリアンデッキ（歩行者専用橋）を設け、広島城や平和記念公園との回遊性アップを目指す。