jpeg

セルジオ越後、好調なミラン本田への再評価「厳しい指摘を覆すような結果は素晴らしい」

⇒セルジオ越後氏が語る、本田圭佑の好調の要因(Walker47)

「ミランの本田圭佑とマインツの岡崎慎司が活躍している。本田はここまで3ゴールをあげ、岡崎も5ゴールをあげ、ともに得点ランキングで上位につけている(※セルジオ越後氏に話を聞いたのはセリエA第4節、ブンデスリーガ第5節終了時点)」

「W杯前後の不調から、僕は本田がミランでかなり厳しい立場に置かれると言ってきたけど、その指摘を覆すような結果は素晴らしいね。監督の信頼を得ているのが何より大きい」

「イタリアメディアは開幕前から一転して本田に対して賛辞の嵐だ。日本人的には超がつくほどの手のひら返しに見えるかもしれないけど、これは強豪国のメディアでは当たり前のことだ。選手やチームは生ものであり、評価も同じ。ある試合で良ければ褒め称えるし、次の試合で悪ければ一転して叩く。それでもコンスタントに結果を出し続ける者だけが、スーパースターとしてビッグクラブでプレーできる」

「イタリアのメディアが厳しすぎるのか、日本のメディアが優しすぎるのか。どちらのほうが選手が、そしてサッカー文化が成長するのかを考えなければいけないね。海外に移籍しただけで、試合に出場しただけでスター扱いする時代から、次のステージに進まなければならない。それは海外でプレーしている選手たち自身が一番理解しているんじゃないかな」

「ブラジルW杯では、アジアと世界の差がさらに開いていることが証明されてしまった。日本はW杯のメインキャストの中に入れなかった。今までと同じ姿勢では、どんどん差が開いてしまうということだ。選手が本場のプレッシャーの中でレベルを上げているなら、日本のメディアもファンも、同じように見るレベルを上げていかないと、日本サッカー全体のレベルが上がっていかないよ」