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 サッカーW杯ブラジル大会の優勝候補ブラジルは準決勝(8日=日本時間9日)でこちらもV候補のドイツと激突する。
王国の威信をかけて大一番に挑むが、チームが置かれた状況は最悪だ。エースのFWネイマール(22)が準々決勝コロンビア戦(4日=同5日)でヒザ蹴りを食らい腰椎骨折。
主将のDFチアゴシウバ(29)は出場停止で、ネイマールの代役MFビリアン(25)まで負傷した。アクシデント続出の裏には、かねてささやかれてきた「ペレの呪い」だという声が。王様はやはり「厄病神」なのか…。

「ペレの呪い」はサッカー界では有名。欧州メディアがかねて伝えてきたが、元ブラジル代表FWの“王様”ペレ氏(73)がW杯で「V」と予想した国は優勝できない…というジンクスがある。

 ペレ氏は1994年米国大会ではコロンビア(優勝ブラジル)と予想。98年フランス大会はスペイン(同フランス)、2002年日韓大会ではフランス(同ブラジル)として外しまくった。
06年ドイツ大会でようやくイタリアを的中させたが、10年南アフリカ大会でメキシコと予想すると、スペインが優勝した。

 そうしたなか、今年1月には王様が「優勝はブラジルと信じている。それに続くのはドイツとスペインだろう」とまさか?の発言。各メディアは「ブラジル、大ピンチ」と大騒ぎとなった。
中には皮肉をこめて「ペレ氏が優勝と予想した国は運命と戦わないといけない」との報道も。王様は“疫病神”としても知られているのだ。

 ただ、今大会のブラジルは大会ホスト国で、絶対エースのネイマールをはじめタレントも豊富。日程面でも他国に比べて有利で、圧倒的なV候補だった。
実際、ベスト4までは順当に勝ち上がり、決勝へ向けて徐々に調子を上げてきた。このままいけば、6度目の優勝は十分に射程圏内だったが…。決勝が近づくにつれ、何かにとりつかれたかのように、主力選手にアクシデントが続出。
何よりも大会の主役だったネイマールがピッチに立てなくなった。突然の“惨状”には、各メディアで「やっぱり『ペレの呪い』か?」との声が上がっている。

 10年南アフリカ大会ではローリング・ストーンズのボーカル、ミック・ジャガー(70)が観戦して声援を送ったチームが次々に敗退。
「ミックの呪い」と呼ばれたが、「ペレの呪い」はさすがに年季が入っている。好調だった母国を、一気に奈落の底に落としてしまうのだから…。

 W杯制覇が義務とまで言われるブラジルはピッチ内外で厳しい状況に立たされているが、「呪い」をはね返してミラクルを起こせるか。

東スポWeb 7月8日(火)16時14分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140708-00000030-tospoweb-socc