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[6.28 ブラジルW杯決勝トーナメント1回戦 ブラジル(日本時間29日1:00)チリ ベロオリゾンテ]

 ブラジル代表とチリ代表は、1998年フランス大会、2010年南アフリカ大会でも、16強で激突しており、この2度の対戦ではともにブラジルが勝利している。W杯での対戦は通算4度目であり、62年大会の準決勝でもブラジルが4-2で勝利している。自国開催大会で通算6度目の優勝を目指すブラジルは、『2度あることは3度ある』としたい一戦であり、対するチリにとっては、『3度目の正直』としたい一戦だ。

 ブラジルは初戦でクロアチアに3-1で勝利し、第2戦ではメキシコとスコアレスドローを演じたが、第3戦でもカメルーンを4-1で撃破。予想通りグループAを首位で通過した。エースのネイマールは4ゴールを挙げており、ここまでのところ『ネイマールの大会』になる可能性は十分だ。

 とはいえ、チリも当然、若きエースを警戒して来る。カギを握るのはFWフレッジだろう。チリは全体的に高さが弱く、フレッジが制空権を握れる可能性は高い。ハイプレスをいなす上でも、最前線のタワーの出来は、ポイントになりそうだ。この試合ではカメルーン戦でゴールを挙げたMFフェルナンジーニョの先発が有力とされている。

 前回大会の経験者を多数要し、リベンジに燃えるチリは、DFガリー・メデルとMFアルトゥーロ・ビダルは、26日に行われた練習で全体練習に加わっていない。コンディションがベストではないが、このブラジル戦に照準を合わせてくるはずだ。

 チリとしては、攻撃的なブラジルの両サイドバックの背後を突きたい。深い位置までえぐってからの折り返しに対し、ブラジルの守備はルーズになる傾向が高い。今大会、ブラジルが喫した2失点は、ともにDFダニエウ・アウベスの背後を突かれた形だが、チリとすればMFアレクシス・サンチェスがDFマルセロの裏を取る形を狙いたい。

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